平成30年4月17日に、第5次環境基本計画が閣議決定されました。
環境基本計画は、環境基本法に基づき長期的な施策の大綱を示すもので、約6年毎に見直しが行われています。今回の基本計画では、日本の少子高齢化などの課題、SDGsやパリ協定などの国際的な潮流を踏まえて、目指すべき社会の姿を示しています。まず、「地域循環共生圏」の創造、次に「世界の範となる日本」の確立、さらに「環境・生命文明社会」の実現という、三本柱です。色々な視点が盛り込まれていますが、イメージが先行するばかりで、数値目標などの具体性がない印象を受けます。また、地域資源を地域で循環させることを重視している点も気になります。今後の日本を考えるうえで、地方分権をどう進めるか、難しい問題です。中国の廃棄物輸入禁止の流れをみても、国家レベルで廃棄物の発生抑制および再生資源の循環の在り方は考える必要があるのではないでしょうか。
https://www.env.go.jp/press/105414.html