海外動向
2018年05月14日

ロボットによる廃棄物の選別

スウェーデン、フィンランドの視察旅行から帰国しました。視察先の省庁、施設について、複数回に分けてご紹介します。初回は、何と言ってもAIロボットによる選別機械です。

Zen-Robotic社の本社は、ヘルシンキ中央駅のそばにあり、これを導入したモデル工場もヘルシンキの住宅地近郊にありました。現在稼働しているロボットは、建設廃棄物を対象としたもので、木くず、コンクリートガラなどを、ロボットのアームが認識し、次々にビックアップして選別するものです。1時間に2000回のピックアップ能力があるとのこと。モデル工場ではこのロボットを3台並べ、前のロボットで取りきれなかったものを後のロボットが拾うという形で運用されていました。試作機として、家庭ごみなど軽量物のロボットも開発済みとのことです。まず、選別したい廃棄物を順番に流して、ロボットに選別方法を認識させ、稼働させるという発想です。特別なプログラムなしに、実物を見せることによって、ロボットが選別方法を学習するのです。さすがAI(人工知能)ですね。また、プログラムのバージョンアップも可能であり、メンテナンスにより長期使用が可能とのことでした。5月22日から始まる日報ビジネス主催の環境展にもブースがあるとのことです。ご興味のある方は、是非ご覧ください。
https://zenrobotics.com/ja/

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