2019年4月9日、欧州製紙連合会は、紙製食品包装の安全性ガイドラインを公表しました。
プラスチックによる海洋汚染の懸念から、世界中でプラスチック包装の使用削減が進められています。欧州製紙連合会(Confederation of European Paper Industries)は、食品に直接触れる紙及び段ボールの安全性について、自主的なガイドラインを作成していますが、この改訂版を4月9日に公開しました。これは、EUにおいて、食品包装用の紙類に関する公式の規制がないため、製造者が安心して使用できる基準がないことから、自主的基準を示すことにより、規制の先取りとともに、紙製品利用の促進することを目的にしています。紙の利用は、森林破壊につながるという懸念もありますが、ペーパーレスの進行により紙の需要は減っています。古紙のリサイクル技術は確立されていること等を考慮すると、プラスチックから紙への代替は、バイオマスプラスチックの開発・普及よりも現実的かもしれません。
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