廃棄物処理法
2022年01月11日

焼却禁止の例外

環境省は2021年11月30日、廃棄物処理法において禁止される違法焼却の例外に関する通知を発出しました。

2000年の廃棄物処理法改正により、廃棄物の焼却禁止が強化されました。しかし、公益上・慣習上「やむを得ない」焼却で影響が軽微なものは、例外的に禁止から除外されています。除外事由として、風俗慣習、宗教上の行事、農業、林業、漁業関連、たき火などが挙げられていますが、その範囲は明確ではありません。従来の慣習を重視する人と、煙を気にする近隣の住民とのトラブルが増加しているように思います。各地の行政担当者は、その板挟みで苦慮していることでしょう。
環境省は、焼却禁止の例外行為について、この通知で改めて注意を喚起しています。許される慣習とは何か、廃棄物処理法は難しい課題を背負っていると思います。
https://www.env.go.jp/hourei/add/k107.pdf

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