5月3日、北欧廃棄物視察団は、スウェーデン環境省を訪問しました。
まず、スウェーデンがいかに環境保護を大切にする国かという説明。他人の敷地であっても、窓から見えない範囲であれば、自由に花、野イチゴやキノコを採取してもよいという権利が、すべての人に保障されているとのことです。子供たちが自由に自然と触れあうことが、環境教育の基本とのことでした。そして、家庭ごみのリサイクル率は99.3%。マテリアルリサイクルが34.6%、生分解処理が16%、焼却が48.5%です。スウェーデンでは、焼却炉の熱を地域への冷暖房に供給しており、サーマルリサイクルとしてカウントされています。どこの町も、中心部に焼却炉を設置し、その温水で寒い冬を暖かく暮らしているため、市民から反対運動はないようです。国内に33の焼却炉(産業廃棄物を除く)があり、燃料として英国、ノルウェイ、アイルランドからも廃棄物を輸入し、またゴミ発電は、電力市場へ売却しているとのことで、ビジネスとしても有効とのことでした。家庭ごみの分別は10~15種類、ペットボトルなどはデポジット制です。2015年の統計では、自治体のごみ処理費用は平均一人当たり、年間79ユーロです。
https://sweden.se/nature/the-swedish-recycling-revolution/