2023年11月30日から12月13日まで、アラブ首長国連邦のドバイにおいて、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)が開催されました。
2015年にCOP21で採択されたパリ協定では、産業革命以来の温度上昇を2°Cまでとする目標設定、1.5℃までとする努力を追及することが合意されました。今回のCOP28では、パリ協定で合意された目標達成の進捗状況を評価するグローバル・ストックテイクについて、初めての決定が採択され、1.5℃目標達成のための緊急的な行動が必要であり、全面的な温暖化ガス排出削減、各国の貢献、新たなエネルギー技術の開発・導入などが明記されました。また、気候変動に伴って発生する風水害等の損害について、途上国を財政的に支援する枠組みも合意されています。しかし各地で紛争が続く中、国際的な協調の下に温暖化対策を進めることができるのでしょうか。難しい局面が続いています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ch/pagew_000001_00076.html