廃棄物処理法
2021年12月13日

規制改革:廃棄物処理法に関するタスクフォース通知

内閣府は、再生可能エネルギー促進のために各種規制の総点検を行っています。これを受けて、令和3年9月30日、環境省は廃棄物処理法に関する運用の見直しに関する通知を発出しました。

一つ目のポイントは、一般廃棄物と産業廃棄物の混合処理です。バイオマス発電原料には、一般廃棄物と産業廃棄物の両方が含まれます。これを別の収集運搬車両で回収し、別の投入口から投入処理することは非効率です。そこで、数量の確認等を行うことにより、混載運搬・混合処理を推進することを認めています。
二つ目のポイントは、試験研究の促進です。再生可能エネルギー促進のためには試験研究、試運転等が必要ですが、これに産業廃棄物の利用することについて、現状では否定的な見解があります。そこで、メタンガス化施設の試運転時に下水汚泥を種菌として利用することを認めています。
三つ目のポイントは、地下工作物の取り扱いです。再生可能エネルギー施設では、地下工作物の撤去が非常に難しいケースがあることから、一定の場合に残置を認めています。
廃棄物処理法の運用には、グレーゾーンがあり、自治体及び事業者間の協議が難しい場合があります。このような通知は、そのギャップを一つ一つ埋めていく役割を果たしています。
https://www.env.go.jp/recycle/notice_2109301_2109302.pdf

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