ダイバーシティ(多様性)を尊重することは重要です。しかし、最近ではさらにインクルージョン(包摂)、すなわち、排除しない・全ての人に実質的な機会を与えるということの重要性が指摘されています。
違いを認めるというだけでは、社会や組織の変革を起こすことは困難です。違いがあっても、全員が参加できる、排除されないという状態を、どう整えればよいのでしょうか。例えば、financial inclusion(金融包摂)は、途上国や貧困層を含め、全ての人に金融サービスへのアクセスを保障する支援を行うことを意味しています。国連のSDGsでは、誰一人取り残さない、No one will be left behind. という標語が使われています。競争社会は、ともすると弱者・敗者を切り捨てがちです。本当の豊かさ、幸せな社会のために、政府や企業はどうあるべきでしょうか。inclusionは、福祉だけではなく、ビジネスチャンスでもあると思います。