廃棄物処理法
2019年12月16日

廃プラスチック類の処理状況

環境省は2019年11月5日、中国等による廃棄物の輸入規制等による影響について、アンケート調査結果を公表しました。

2017年、中国が廃プラスチック等の固形廃棄物輸入規制を強化したことから、国内の廃棄物の処理量が増加しています。この影響を受けて、環境省は、優良認定を受けた産業廃棄物処理業者の保管量上限を倍にするなど、対策をとってきました。今回の調査は、自治体及び処理業者に対するアンケート結果をまとめたものです。これによれば、自治体から、廃プラスチック類の保管基準違反及び保管量の増加傾向を確認したとの回答が20.7%(26件)ありました。また、処理業者から、処理料金を値上げしたという回答が、収集運搬で40.8%(60件)、中間処理で68.0%(119件) 、最終処分で10.7%(3件)あったとのことです。今年は災害も多く、廃棄物の処理施設が不足する結果になった可能性もあります。廃棄物の滞留は、生活環境への支障が発生する可能性もあります。広域で連携し、効率的な処理ができる体制を構築する必要性が高まっていると思います。
https://www.env.go.jp/press/106088.html
https://www.env.go.jp/press/files/jp/112747.pdf

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