2023年3月18日、欧州委員会は、重要原材料(critical raw materials:CRM)の確保のための規制案を公表しました。
CRM(重要原材料)は、半導体、燃料電池、水素技術などに欠くことができない原料であり、その供給源が中国などに偏っているため、安定供給が困難となるリスクがあるものです。各国の企業がどんなに技術開発をしても、製造原料が不足すれば意味がありません。そこで、EUはその安定供給のための規制開始に取り組んでいます。資源の囲い込み政策といえます。具体的には、EU内での採掘・加工を進めるとともに、リサイクルによって回収した再生資源の域外流出を防止する内容です。再生資源の確保は、国家戦略に変わりつつあります。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/be46d970feeb9114.html
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