昨年は新型ウイルスの影響により、社会生活が一変しました。しかしこれはIT化を加速させているように思います。
技術の変化と社会の変化が加速した後、私たちの生活はどうなるのか。温暖化、生態系破壊等の地球環境問題は、新たな技術で解決できるのか。
この本では、二酸化炭素を炭素繊維に固定化する技術、AIドローン等による交通革命、3Dプリンター技術による人体の部品交換など、まるでサイエンスフィクションのような「加速」が予想されています。予想というよりも、進行していると言った方がよいのでしょうか。新しい技術には必ず負の側面があります。しかし、人間は新しい技術を生むことによって、人間となってきたという稀有の生命体であり、その進歩が加速することは止めようがないように思います。正と負のはざまのなかで、どう生きていくのか。新しい年を迎えるにあたって、是非お勧めしたい本です。
著者:ビーター・ディアマンディス・スティーブン・コトラー