今年の芥川賞受賞作を文芸春秋3月号で読みました。1作品は仮想通貨、もう一作品はボクサーに関するものです。
どちらも、現代の若者がどう社会に向き合っているのかが感じられ、興味深かったです。特に、勝てないボクサーの日々を描く1R1分34秒(町屋良平著)は、トレーナーとの関係にスリルを感じました。誰と、なぜ戦うのか。一つ一つの体の動きに、何の意味があるのか。孤独のなかで巡り合ったトレーナーは何者なのか。
まるで、自分が20代のボクサーになったように、感情移入してしまいました。
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/akutagawa/index.html